はじめに...
“Selen”(せれん)の名前の由来を。
わたしが初めて飼った犬の名前で、せれんはシェルティーの女の子でした。
うちに来ることが決まって、名前を考えようって時はちょうど化学の試験で元素表を暗記中。そのなかにあったのがSelen。音の響きがきれいなのが決め手になりました。覚えなくてもいい範囲に入ってるくらいマイナーなやつだったしどんなものなのかもわかんなかったけど、獣医さんに行ったときに薬用シャンプーの成分にSelenが含まれてることが判明!役立つ成分でよかったとちょっと安心。
うちは転勤族だったため、犬は飼えない環境になったときに困るからという理由で飼えなかったのが、子犬を譲ってもらえるって話を何の気なしに親に話したところ、なんだかわからないけど、よし飼うぞとなって.....話を持ってきたわたしが一番びっくり。未だになんであの時犬を飼う気になったのかは謎です。だけど、そのなんだかわからないけどってやつが実は運命なのかも?せれんに出会ったことでわたしはやりたいことを見つけられた気がするから。せれんと暮らした日々があったからこそ訓練士という道を選んだんじゃないかな。それ以前に犬が好きでなかったというわけじゃなくて、わたしの記憶には残っていないけど、1歳の頃は近所にいたビーグルのジャッキーが大のお気に入りで母親が帰るよとせかさないといつまでも帰ろうとしなかったとか、幼稚園入ってからは幼稚園で飼っていたシロが子犬を産んだら自由になる時間はずーっとそばにいてはなれなかったとか.....。大好きだったけど、一緒に暮らしたからこその選択な気がして。
今の仕事のきっかけをくれたせれんの名前をもらったわけです。
せれんはわたしが訓練所で修行中に原因不明の病気で天国へ行きました。
住み込みだったので、電話をもらっても家に帰るわけにもいかず、離れていたからその時はあまり実感もなかったけれど、その後、夏休みで実家に帰ったときにいるはずの場所にいない。そのときにはじめて実感がわいて、それでも、今でもわたしのなかではきちんと認識していない気がします。事実は理解しているのに気持ちが伴っていないかんじ。決して悪い意味でなく、いい意味で。
動物のこと
訓練士の資格をとって、ペットショップでトリマーの仕事をして......と、犬に関係する仕事ばかりしてきたけれど、犬も猫もハムスターもうさぎもフェレットも...哺乳類だけじゃなくて鳥類も爬虫類も魚類も同じくらい好きです。
小さい頃、地域奉仕活動で公園の草むしりをしている時に野ねずみを拾ったり、学校帰りに巣から落ちた子ツバメを見つけたり、川原に花火しに行ってすっぽんを拾ったり(これは亀だと信じてた。噛まれなくてよかった。)、親は大変だったと思います。ツバメは回復して放したんですが、外で飛ぶ練習をさせていたら近くの電線にツバメがたくさん集まってきて見守ってました。最後はみんなでその子ツバメを守るようにして飛んでいきました。あれはとても感動しました。小学生になって自然淘汰という言葉を知って、自分のしたことは良かったのかと疑問だったのが、正しいとはいえなくても間違ってもないだろうと思えました。今も鮮明にあの時の音とか匂いとか空気とか思い出せるくらいです。
苦手は蝶、蛾、ゴキブリですねぇ。共通するのは理解を超える範囲に飛んでくること!苦手だと思ってるからそんな気がするだけなのかもだけど。
自分のこと
前の部分少しでふれてますが、訓練士の資格をもっています。
訓練所に住み込みを4年間。毎日朝早くから夜遅くまで。
シェパードが過半数で100頭近くいました。繁殖もしていたので出産の立会いや子育て放棄された仔犬の哺乳(3時間おきに24時間。排泄も補助。母犬の偉大さをかみしめました。)など貴重な体験ができました。たくさんの犬に接することができたので、様々なアクシデントもあったけど...ほんとうにたいへんだったけど、今となっては楽しかったです。また同じ生活ができるかというと、もう無理です。体力の問題もあるけれど、それだけじゃなくて、精神的に当時は勢いみたいなものがあったからがんばれたんだと思います。(それが若さ?)
訓練所を卒業した後ペットショップでトリマーの仕事を1年半ほどしました。
訓練を教えていく上でもっとたくさんの犬種に接したかったのと、ケアの面で学ぶことがあると思ったから。
訓練所でシャンプーや爪切り・耳掃除・足裏の毛のカットなどの基本の手入れやバリカンを使って丸刈り、なんてのはやったことがあったので初めてなのは“はさみ”です。基本のカットはもちろんマルチーズをテリア風にカットするとかペキニーズの毛を短く刈るとパグみたいになるとか新鮮なことが多かったです。小型犬と大型犬の比率は逆になりました。
そして、「ペットシッターの仕事をはじめる」に至ったわけです。
預かっての訓練でなく出張訓練をやりたいという考えと、訓練だけでなくペットのトータルケアができるようになりたいという考えをうまく生かせる仕事だと思っています。飼い主さんとペットの関係をサポートできたらな.....と。
実は、現在一緒に暮らしているレオ(ミニチュアダックスの女の子)はホテルに預けたら、トイレを2日間も我慢して、家に帰ってまっしぐらにトイレへ直行しました。ホテルの人に警戒心むきだしということもなく、ごはんもふつうに食べたのに、トイレだけはよそでできなかったようです。なじんでいるように見えたけれど、ほんとうは緊張していたんですね。考えてみれば普段は人間しかいない環境で育ったのに、ほかのワンちゃん・猫ちゃんがいる環境に緊張しないわけないですよね。あのときペットシッターの存在を知っていればなぁ、と今は思うわけです。